引用

ひがむ

「ひがむ」は、「どうせ……」という副詞と共に出場する。 ある侮辱を受けた時「どうせ高卒さ」「どうせ貧乏人だよ」「どうせブスだよ」「どうせ二号さ」 という言葉をガンガン響かせて、暗闇で唇をかんで堪え忍んでいるようすがめに浮かぶ。 しかも「ぐれる」…

第一部 ツァラトゥストラの序章 一 ツァラトゥストラは、三十歳になった時、そのふるさとを去り、ふるさとの湖を捨てて、 山奥に入った。 そこで自らの知恵を愛し、孤独を楽しんで、十年の後も倦むことを知らなかった。 しかしついに彼の心の変わる時が来た…

フリッカー式・労働論

この世界を生きるには、聖人君子であろうと犯罪者であろうと、 『労働』と云う行為からは逃避できない。 確かに逃れるすべはいくつかあるし、またそれを実行する精神を『逃げ』や『楽をしたい』 と云った一言で終わらせるのも可能だが、 しかし人は、労働を…

就職しない人生

若いうちだからこそ、好きな事だけで生活するための努力が出来る。 あなたがいま五十歳なら、いっそ定年まで会社にいてみるのも悪くないとは思う。 四十歳なら、急いでやめるべきだと僕は思う。 三十歳ならもっといい。 二十歳なら素晴らしい。 もしあなたが…

住みたくないかなぁ

このように、東陽町、住吉、錦糸町、押上、四ツ木、亀有とした街に交通の便利な拠点を作り出す事によって、江東区、墨田区、葛飾区、足立区などの下町ゾーンを ”住んでみたい地域”へと変貌させる計画である。 p.58/全国 新線・新駅交通地図―極秘資料が証す …

ありゃ?

しかし、大相撲というセメントの世界で幕下上位まで上がった(ラッシャー)木村さんには、秘めたる自信があったに違いない。 p.103/流血の魔術最強の演技―すべてのプロレスはショーである

アマチュアは名誉の世界、プロは金の世界。どんなに名誉を勝ち取っても、それで豪邸が建てられるわけではないし、高級車が買えるわけでもない。金がなければ、なかなか金星のアッパ(美人の女房のこと)も見つからない。 p.28/流血の魔術最強の演技―すべての…

江川達也はもともと才能あふれる男で、私のアシスタントは半年ほどやっただけだった。 アシスタントというよりお客さんだった。 「お前の持っている力はすでに俺のところで無駄な時間を過ごすにはもったいない。すぐにデビューしろよ」 そう言ってデビュー先…

何でも訊けて、何でも答えをもらえたのは、子供時代だけだ。 今はもう、答えは自分で見つけるしかない。 見つからないなら、自分の知る範囲で折り合いをつけるしかない。 それがどれくらい上手くできるかが大人である尺度だと、真九郎は思う。 紅 (紅シリー…

生活保護の権利も金持ちに恵んで貰ったものだったんだ

最低限必要な社会規範にだけ「正義」という名前を与えるとすると、 福祉政策は本当は正義ではなく慈善だろう。 しかし、まさにそうであるからこそ、正義という名を必要とするのだ。 つまり、それを正義と呼んで良いとすることもまたその慈善の一部に組み込ま…

へぇ

雨上がりの日など道路の水たまりの上に、車などからの油の膜が広がっていることがある。 日光に当たると、油の膜は虹のように輝く。 これは油の上面で反射される白色光と下面で反射される 白色光が重なり、干渉が起きたものである。 p.120/星間飛行―100年後…

ワラタ

哲学とはどんなことについても、もっともらしく語り、学識の劣る人に自分を賞賛させる手だてを授ける。 p.13/方法序説 (岩波文庫)

じつは、男性たちは既にこのシステムを実行しています。 飲み屋のおかみには人生相談や安らぎを。 キャバクラのお姉さんには恋愛の駆け引きや会話の楽しさを。 ソープランドの女の子にはサービス満点なセックスを。 会社のOLには高校時代のときめき気分を。 …

あと、今読んでる本に

最近はあまりこういう人は居ませんが、自分の一族、親兄弟や友人が他の人よりも段違いにいい生活をして、優雅に暮らしたいのか。 p.80「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06/01メディア: 新…

すげぇな(^_^;)

<この「牢屋」のような電車に乗って、毎日毎日会社に向かう、まるで心のないロボットのように。 そう、心なんか持っていたら生きていけない……> p.29/Deep Love―アユの物語 完全版 あぁ、でもサラリーマンに同調してる?

憂鬱

アリストテレースが「哲学にせよ、政治・文学・芸術にせよ、すべて優れた人間は、憂鬱であるとしたものらしい」といって、傑出した優れた人間がすべて憂鬱質であることを指摘したのは、全くそのとおりである。 「アリストテレースはすべて天才は憂鬱だといっ…

こう言うと、読者の皆さんは驚かれるかも知れないが、哲学にとって、その結論(つまり思想)に賛成出来るかいなかは、実はどうでもよいことなのである。 重要なことはむしろ、問題をその神髄において共有出来るか否か、にある。 優れた哲学者とは、すでに知…

肉体というお荷物

「でもあなたの妹さんであるところの春奈さんですが、よいですね。いちいちご飯を食べなくてもいいのですから。高崎さん、僕はね、たまに思うんですよ。精神だけの存在になってしまえば肉体をまとうがゆえにしなくてはならない煩雑な行為から解放されるのだ…

「あなたが好きなように振る舞うのは自由を保証する憲法の拡大解釈として大目に見ますが、 あなたの主観的自由をわたくしの自由に交差させるのはおよしください!」 p.53/学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫) 次ページ挿絵:迫力が足りネェ

大学生くらいの年で年上の部下を率いてジャングル戦してたって

一つには私が本書に指摘されている「モラトリアムなし人間」の世代に属するからであろう。 入営、戦場、戦後の混乱期という状態は本書で指摘されているように否応なく「モラトリアム心理構造にも裂け目が生ずる。青年はこの裂け目を突破口にして現実社会に参…

あぁ、解るな

当時の私はいかに楽して暮らせるか、どうしたら働かないでお金が稼げるかーーが人生の課題であり、 そうした者の常として、神から貧乏のどん底をはいずるよう命じられていた。 p.8/まんだらけ風雲録―幻のマンガを求めて…

まさに

「ジコチュー!」と叫ぶ大人達は、やはり僕の考えでは、自分が少年時代、他人(即ちマジョリティ)に譲って譲って譲り抜いた経験を持たない鈍感な輩達だ。自分のマジョリティとしての感受性をツユ疑うことなく、知らないうちに「運動会が厭だ」とか「給食が…

多くの大人たちは、こうした美学を一笑に付すだろう。センチメンタルな悩みだと拳を握りしめるだろう。 彼らにはもっと切実な問題があるからさ。それは、まず食っていけるかどうかということだ。そして、妻子を養うこと、親を養うこと、この日本を世界を良く…

まめぞうさんの質問にもう一度立ち返ってみよう。「クリエイターなんて運次第じゃないか」という言葉は、「才能があっても認められない不条理をどう思うか」ということだったのかもしれない。確かにこれまでは、そういうことがあった。作家でも漫画家でも、…

p.146~7/まんが家になろう! (ワンダーランドスタディブックス)

まんが家という職業の魅力は、何よりもまんがを描いてお金を頂けることかな。 世の中には絶対に必要で、すごい重労働の方々が沢山居る訳です。 それなのに自分はまんがを描いて(ある程度重労働だけど)ご飯が食べられるというのは幸せですよね。 高田裕三先…

p.151/「ひらきこもり」のすすめ―デジタル時代の仕事論 (講談社現代新書)

秋元 そうそう、そもそも「僕は音」「僕は絵」と決めてしまっているのが間違いで。 小学校のときは、全科目をみんなやっているわけですよね。体育も図工も音楽も。 一年生や二年生くらいまでは結構みんな楽しくやってたわけでしょう? 下手でも面白ければ人…

もう一箇所、やっぱり引用しておく

「誰もが等しく幸福になるのは簡単です。人類の現実認識能力をまとめて狂わせてしまえばいいのですから。しかしそれは主観的幸福の集合体に過ぎません。お嬢さんが欲しているのは絶対的な価値観なのです。幸福には上限がない。しかし不幸には最下限があると…

p.121/子どものための哲学対話

ぼく:哲学って、それ何? ペネトレ:つまり…、自分で勝手にやる学問のことさ。 ぼく:自分で勝手にやるって、独学って意味? ペネトレ:違うよ。既にある学問を一人で勉強していくんじゃなくて、問いそのものを自分で立てて、 自分のやり方で、勝手に考えて…

p.52/子どものための哲学対話

ペネトレ:自分のやり方を発明しないとね。そういうことに、自分自身のやり方を発明するって事が、おとなになるってことなんだよ。自分に起こる色んな嫌なこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中で上手く処理する方法を身につけている人が、本当の意味で…

「僕は死なない」/p.162

優秀な若者達にどんどんお金を流していかないと、社会は破綻しかねないと思いますね。もしここで今のネズミ講をリセットするなら、全く違う方法を考えなきゃいけないって事です。 ネズミ講にならない仕組みですよね。それで僕が提案しているのは、若いうちに…