何でも訊けて、何でも答えをもらえたのは、子供時代だけだ。
今はもう、答えは自分で見つけるしかない。
見つからないなら、自分の知る範囲で折り合いをつけるしかない。
それがどれくらい上手くできるかが大人である尺度だと、真九郎は思う。

紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)/p.43