フリッカー式・労働論

この世界を生きるには、聖人君子であろうと犯罪者であろうと、
『労働』と云う行為からは逃避できない。
確かに逃れるすべはいくつかあるし、またそれを実行する精神を『逃げ』や『楽をしたい』
と云った一言で終わらせるのも可能だが、
しかし人は、労働をした方が疲労が少ないと云う真理を生まれながらに知っているので、
誰もが働くのだ。そうに決まっている。

p.175/フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)