鳥肌が立った

トゥリハナ宣教会メンバーがユニさんに慎重に語りかけた。「あなたを中国人に売り飛ばそうとしているのではありません。韓国に行きませんか」。するとユニさんは迷わず答えた。「わたしは最初に買ってくれた中国人の男の所に行きます。中国人とおなかいっぱい食べて暮らしながら、お金をためて故郷にいる家族に送ります」。ユニさんは韓国行きを断った。故郷に残っている目の不自由な老母と弟のため、ユニさんは中国に残る決心をした。トゥリハナ宣教会はユニさんに冬服を数着買い与え、無事を祈りつつ別れた。ムン・ユニ。彼女はこの10カ月間に取材チームが出会った人身売買被害女性の一人にすぎない。

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