ふかばす2出だし第一稿

そうだねー色々説明不足過ぎた
追々明らかになるって訳でもないですからね
どうして哲子が追い出されるのかは
名字が深川だから
ふかがわばすたーずというか、あの秘密結社は
東陽町から深川を解放するための組織で
何とかがにくけりゃ何とかまでみたいな感じで
深川という名字は凄いむかつくんだ<みかかにとって
んで、一応みかかがボスだからね

  • 下のが第一稿

同じ事を書いてる
頭の中にあるのを文章化したんだけど
昨日出した二稿の方が短くてスピーディーな感じなんだと思う
誤字脱字はしらね

  • っていうか、俺の場合

いいんだよ後で直すしとか後で書き直すとか
そういうの絶対やんないでそのままだからな
オワタ

哲子がその日アジトにやってくると、何やら不穏な空気を感じた。
哲子は先日、ひょんな理由からふかがわばすたーずにスカウトされ、色々あって見事に東陽町を深川から解放した英雄の一人である。
 ルーキーながら役割を果たした安心感が空気を読める哲子をしてこう質問させた。
 「何かあったんですか?」
 沈黙。アジトには既に他のメンバーが全員集結している。
 哲子をふかばすにスカウトした先輩こと園子。いつもにこやかなイクルミ
そして、オーナー兼パトロンであるみかか。
 「哲子ちゃん、ちょっとそこに座って」みかかさんがそう言った。
私は促されるままに、学校指定の鞄を椅子の脇に置いて、椅子に腰掛けた。
 「哲子ちゃん何か飲む?」イクルミちゃんが言った。するとそれを威嚇するみかかさん。
 そこで私は、自分が何やらのっぴきならない状態に置かれていると認識。思い当たる事といえば、一つしかない。アレがとうとうバレたのかな??
 「哲子ちゃん、私に隠し事してない?」冷徹な視線を掲げながらみかかさんが、単刀直入に過ぎます。
 「何にもーないですにゃ〜ん?」
 「そういえば私、哲子ちゃんの名字って知らないなぁ」
 「私も、自分で忘れちゃいましたぁ」
 「そんなわけあるかー」バーンと机を叩き立ち上がるみかかさん。ですよねー。
 実は、最初先輩にスカウトされたとき、私の名字を知った先輩に、名字は内緒にするようアドバイスされていたのだった。バレちゃいましたよ、先輩。と、先輩の方に助け船を求めて視線をやると。
 知らない女の子と、いちゃいちゃするのに余念がないご様子。私は、軽くパニクりながらもこう聞きました。
 「先輩、その子は誰ですか?」と。あぁ園子さんにその子とかおかしーかもと思いました。少しですよー!?
 「あぁ、この子は江東子ちゃん、今日私がスカウトしてきたの。歌がめちゃめちゃ上手なの」とニコニコ語る先輩。そういう意味じゃなくて。江東子ちゃんとやらに、視線を通じて呪いを送ろうとした刹那。
 「深川哲子ちゃん」と呼ばれた。
 「ちょっと待ってください、今取り込み中」と言った刹那、しまったと思った。ゆっくりとみかかさんの方をのぞき見ると。ドッカーン。
 「今すぐ、アジトから出て行きなさい」と一言。
 あら?意外と冷静。でも、おでこに浮き出した血管がとってもが怖いです。
 「嫌ですよ、私はもうアジトの一員のはずです、名字が深川ってだけで、そんな了見の狭い」私が、そう非難すると、臨界を突破したのでしょう。
 「イクルミ、そいつをつまみ出せ!」と怒鳴った。
 イクルミちゃんは、困ったような表情を見せながらも、ゆっくりしていってね!!!とは言わずに、申し訳なさそうに私の鞄と首根っこをつまみ上げると、ドアを開け、階段を上り私を往来へと放り出したのでした。

 バーンと、扉の閉まる音。なんだよなんだよと思いながら、立ち上がり、制服のホコリを払い、鞄を手に駅に向かい歩き出した。
 すれ違う人達に、顔を見られたくなかったので、うつむきながら、でも車には注意しながら足早に。そうよ、哲子は強い娘だったはず。このくらいの逆境に負けてなるものか。ファイト!ファイト!哲子と、そう自分を励ましながら帰宅するために地下鉄に乗車。高田馬場の駅を出ると、ん、何やら騒がしい。うーかんかんと騒がしい。火事ですか。どこが火事ですか?うちが火事じゃないですか!!!
 人混みを最前線に抜け出ると、窓から炎があふれ出す建物を見上げる父ちゃんとお母さん発見。良かった、二人とも無事みたいです。
 「哲子ちゃん」お母さんが今にも泣き出しそうな顔です。隣では父ちゃんが頭を振ってやや茫然自失状態。
 「どうして火事になんて?」私がそう問いかけると。
 「テレビが」まさか。「あのプラズマテレビから火が出た」そう、父ちゃんに聞いたとき、私はクラクラした。
 「哲子ちゃん大丈夫?」
 そこまでやるかー。と思ったのは一瞬、そうですね、相手はふかばす、やるよねー。
 「何かあったのね?」お母さんにそう聞かれると。私は無言で頷く。
 「名字がバレた」そう言うと、お母さんは仕方ないという風に頷き、父ちゃんは頭を抱えて泣き出した。「おのれぇ〜」と。
 「可哀想な哲子ちゃん」お母さんに抱きしめられた私は、あふれる涙をこらえる事が出来ませんでした。
 私達を見ていた人達は、家が焼けて悲しんでいると思っていただろうけど、父ちゃんは商材の制服やブルマが焼けて悲しんで居たのだろうし、私とお母さんは、これから戦わなくてはならないだろう事に心を痛めていたのだった。

 「自爆スイッチ、作動を確認しました」その頃アジトではヘッドセットを付けたオペレーター風イクルミちゃんが、そうみかかに報告した。
 「そう」つまらなそうにみかかは報告を受け止めた。火元となった哲子の実家のプラズマテレビは、哲子の活躍へのボーナスとしてみかかがプレゼントした物だ。勿論、ただのテレビではなく、こんな事もあろうかと自爆機能や盗聴機能などが備えられていた。それを今回使ったのだった。
 「当然の報いよ」と。ただし、目的の為とはいえ、パナソニックの製品を爆破したみかかの心は、そんな所でちくりと痛んでいた。
 「それにしても、園子博士はよく何も言わずに哲子ちゃんを追放させましたね」私ちょっぴり驚いてますとイクルミちゃんが言った。すると、そんなの当たり前とでも言うように「所詮、園子にとってスカウトしてくる女の子なんて消耗品、飽きたらポイよ。ほら、ちょうど新しい子を連れてきた所だったし」みかかがそう言うと、イクルミは納得しかけた。しかし、園子にとって哲子はただの女の子ではないはず、過去に残してきた自分のクローンが産んだ子なのに、そんなに簡単に切り捨てられるはずはない。イクルミはそう思えて仕方がないのだった。