ニートのすすめ

 私はこれまでテレビやインターネットを通じてニートの事について語ってきたが、度々本を出さないのか?と聞かれたことがあった。
 その都度私は、めんどくさいから嫌だとか本を出しても儲からないよ等とこれぞニートといわんばかりの返答をしてきたのだが、今回ニートのすすめというタイトルで文章を綴ってみたいと思う。
 心境の変化は、2010年八月にニコ生で横山緑氏が行った朝まで生ミドリに出演したことだ。ここでも私はニートの素晴らしさを精一杯説明したのだが、どうも新鮮味に欠けると自分で感じた。
 そこで、この際もう一歩自分の中のニートに踏み込む目的で、この文章を書くことにした。
 最初にお断りしたいのは、私はブロガーではあるが、その文章の酷さを指摘する人は後を絶たないし、当然単著もない。ふかがわばすたーずというラノベを書き上げ新人賞に送って一次審査を通過しない程度の筆力であることはご容赦頂きたい。
 最後にもう一つ、私がこれまで文章を表してこなかった理由がある。それは、私がひらきこもりのススメに強く影響を受けた存在だからだ。もし、私の話を聞いた後にひらきこもりを読んだら、殆ど内容一緒ジャンと笑い出す事だろう。だが、殆ど血肉と化したというか先ほど新橋に切り替わった餘部鉄橋のように橋は架かってるけどオリジナルな鉄骨はもう残っていない状況だろうということ。そして、私も今年で33になり、現役ニートで居られるうちにニート五輪の書とでもいうべきものをしたためたい気持ちも高まり、今回電子書籍という媒体を借りて電子出版してみる。

 では、目次に引き続き現役ニートによるニートの素晴らしさの披瀝をご鑑賞ください。ノシノシ

ニートとは

 一応ニートにも定義がある。二カ所のお役所が定義してるので、詳しくはウィキペを見て欲しい。
まぁ、要するに18〜34歳の未婚で就学・就労意欲の乏しいお馬鹿さんの事だと思っておけば間違いない。草食系男子という言葉が少し前に流行ったような気がするが、これもニートと関係あると思う。
厚生労働省の定義
若者の人間力を高めるための国民会議資料」や平成17年以降の「労働経済白書労働経済の分析)」では、ニートを「非労働力人口のうち、年齢15歳-34歳、通学・家事もしていない者」としており、平成16年「労働経済白書労働経済の分析)」での定義(「年齢15-34歳、卒業者、未婚であって、家事・通学をしていない者」)に、
学籍はあるが、実際は学校に行っていない人
既婚者で家事をしていない人
が追加された。これにより推定数は2002年の48万人、2003年の52万人から、ともに64万人へと上方修正された。
内閣府の定義
内閣府の「青少年の就労に関する研究調査」で用いられる定義は、「高校や大学などの学校及び予備校・専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上 34歳以下の個人である」としている。なおこの調査では、家事手伝いについてもニートに含めるとしている。
この定義に基づくニート人口の推定(5年に1度行われる「就業構造基本調査」)では、1992年(平成4年)66.8万人、1997年(平成9年)71.6万人、2002年(平成14年)84.7万人となっている[5]
この定義の差異が「二重基準である」との誤解を招き、平成18年3月22日参議院経済産業委員会においても、この問題が取り上げられた。しかし「政府として厚生労働省の定義を採用している」という旨の答弁がされ、現在は厚生労働省による定義が「政府の公式見解」とされている。なお「青少年の就労に関する調査」の報告書中では「内閣府政策統括官(共生社会政策担当)の公式見解を示すものではない」と記載されている。

引きこもりとニート

 最近お役所が引きこもりの調査を発表したが、これを見て私は驚いた。趣味のために外出しても引きこもりにカウントされるだと!? http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/diamond-20100730-10/1.htm
 つまり、ニートは引きこもりとしてカウントするということだ。これには、私も影響しているのかも知れない。ニートは怠け者、問題ない、放って置いて欲しいと散々主張したからね。
 すると、ニート=超意欲的ニートということになるのだろう。
 超意欲的ニートとは2007年京大の文化祭で一旦掲げられたスローガン。問題視され取り下げられた後、まぢめなニート問題を論じるシンポジウムが開かれた。
京都大学京都市左京区)で22日から25日に開かれる学園祭「11月祭」のテーマが、
当初の「超意欲的ニート」から「満喫!モラトリアム。」に変更されたことが7日、分かった。

ニートへの差別意識を助長する」との声が学生から上がったため。この問題を契機に
11月祭では、若年者の労働問題についての講演会も企画されるなど、京大でニート
めぐる議論が活発になっている。

 11月祭のテーマは毎年公募で決め、パンフレットや看板に記して祭りの
雰囲気を盛り上げている。本年度のテーマは、各学部の代表や事務局でつくる
全学実行委が9月、学生による投票で25候補のうち最多の19票を得た「超意欲的ニート」と決めた。
 
ところが、「ニートという概念の使用法を誤っている」との指摘が事務局に寄せられ、
全学実行委が再検討。「ニートは意欲がない、という誤ったイメージを広めるのは問題」と
する意見に、「社会のイメージは『意欲がない』であり、このテーマは学園祭に人を呼べる」
などの声もあった。

最終的に「学園祭のテーマとして社会に広報するのは不適切」との結論で一致し、
投票で次点だった「満喫!モラトリアム。」を選び直した。

 問題提起した経済学部4年の学生(24)は今回の議論を受け、学祭のイベントとして
25日午後3時から、「『溜(た)め』を剥(は)がれる若者たち」と題して、自立生活サポートセンター
「もやい」(東京都)の湯浅誠事務局長らによる講演会を企画した。「ニートを生み出す社会的・
経済的な背景に触れないまま、就労意欲がなく親に頼る怠け者のイメージだけが、一人歩きする
状況に恐れを抱いている」という。

 ニートについて内閣府は「若年無業者」として、就労・就学していない独身者で、15歳以上
34歳以下の個人と定義している。

ニートは昔から居た?

ニートという言葉が世に知られるようになったのは割と最近。まぁ、最近は前述のようにニート問題が論じられる機会は減少し、引きこもりと一本化した取り組みが主流となりつつあるようだが。
 私が大学を卒業して、就職もしなかった結果見事にニート状態になった時にも、実はニートなんて言葉はなかった。私はひらきこもりになったつもりだった。
 それ以前にも、高等遊民なんて言葉も存在した。ニートよりも多分に知的なイメージだが、夏目漱石の小説に登場する。これもニートのことだろう。
高等遊民(こうとうゆうみん)は、明治時代から昭和初期の近代戦前期にかけて多く使われた言葉であり、大学等の高等教育機関で教育を受け卒業しながらも、経済的に不自由が無いため、官吏や会社員などになって労働に従事することなく、読書などをして過ごしている人のこと。閲覧できる範囲では読売新聞1903年明治36年)9月25日の「官吏学校を設立すべし」での論説が高等遊民に触れられている最も古い資料である。また、一時期は上級学校への入学や上級学校卒業後の就職が叶わなかった者が高等遊民となり、高等知識を持った彼等が自然主義社会主義無政府主義などの危険思想に感化され、それらが社会問題に繋がると考えられていた[1]。
夏目漱石の作中にしばしば用いられていた。[2]

ひらきこもりとは?

 渡辺浩弐氏の『ひらきこもりのススメ』で提唱されている、引きこもりつつ覚醒し、一生就職しないことを目指す生き方のこと。
 ニートというよりは俗に言うネオニートに近い。
 ひらきこもり2.0では竜騎士07氏がひらきこもりとして例示されている。就職しないで(役所を辞めて)家族+αで同人ゲームを売って生計を立てている様子が就職至上主義に風穴を開けたことは間違いない。

2012年末Kindle本化しました

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